漫画家・イラストレーターが生き残っていく戦略研究

プロ絵師戦略ラボ

絵描きがお仕事獲得の為に「クオリティ価値観」を考える必要性

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どうもお絵かき課長です。

寒い日は寒いとわかっているのに、マフラーをしない決意をして後悔する毎日を送っています。

学習能力が冬になると家でする「冬に強気」な奴です。

さて。
今回は「絵描きがお仕事獲得の為に「クオリティ価値観」を考える必要性」というテーマでコラムを書きたいと思います。

絵描きがお仕事をする上でこれから更に大事になってくる考え方なので、これから絵描きとしてお仕事獲得したい方は是非読んでみてください。

絵のクオリティで戦う事をおすすめしない理由

皆さんSNSは活用しいると思います。自分自身TwitterやInstagramを下強しております。

毎日投稿を確認していますが、よく飛び込んでくるのが「RTされている神絵」。

皆さんも良くタイムラインで見ると思います。
さてその神絵はいわゆる「神絵師」が描いているわけですが、その人たちの作品群をみているでしょうか?

自分はもうそれは舐め回す様に見て、それで出てくる言葉はただ一つ「やばい上手い」。もうこれだけ。

自分が描ける気がしないです(何週間もかければ描ける可能性はほんの少しくらい見える程度です)。

んで皆さんこの神絵を日々見ている中で、憧れが出てきてそこを目指そうとする。これは絵師としては「当然」の考え方です。絵師は絵が上手くなりたい生き物だと思いますので、しかし「絵が上手くなりたい」と「仕事を取りたい」は別物として考える事をお勧めします。というかその方がお仕事が取りやすいです。

神絵師といわれるスーパーハイパークオリティの絵はぶっちゃけ言うと「才能」です。これは「まごうことなき真実」です。

生まれもっと生まれた才能です。彩色のセンス。空間把握能力が高い。これらは後天的な部分もありますが、多くは「元から備わっている物」です。

そして厄介なのがそれらをブラッシュアップし続けている状態の絵師がほとんど。という点。絵が上手い奴が絵が好きで描きまくっている。その中で才能が更に磨かれているというバフのかかった状態です。

そんな絵師と同じ土俵で戦うか。
自分は戦わないです。

勿論挑戦し続けるのは自由です。絵の上達する事を放棄したら絵師としての目標を無くすことにも繋がりかねませんし、やはり絵師は絵が上手くなりたい生き物なので。

しかし今回は「お仕事を取る」というビジネス視点なので、結論は「戦わない方が良い」です。

理由は更に「神絵師は無限に出てくる」点もあります。

今の時代は「絵が上手くなる環境が整っている」という世界線です。

SNSやブログで上手い人が上手くなる方法を発信しています。
これは「全ての絵師に平等に与えられた環境」です。

という事は勿論「神絵師の卵」も同じ状況。
神絵師になる実力がある絵師が、ブーストかかって神絵師になる環境も整っているという見方もできます。

SNSで絵師が色々なユーザーと繋がる環境も整っていますので、必然的に「絵が上手い」人が目立ちやすくもなっています。

そんな中で「自分の絵で戦う」。そこを選ぶか?
その神絵師と戦える実力があるか?お仕事を取れるクオリティが出せるか?

お仕事を取るならそこを俯瞰的に見て、これからの「戦い方」を見つめ直しましょう。

大丈夫です。これは「絵が上手くないと仕事にならない」という事を言いたいのではありません。

絵で仕事を取りたいなら「最適な戦い方」を見つけましょう。というお話しです。

「クオリティをズラす」という道

じゃどうやって最適な道を見つけるんだ!という声が聞こえます。
それをこれから書いていきますので、チャンネルはそのままで。

まずは「クオリティ」を理解するところから始めましょう。

ここではざっくり概念だけ説明しますね。

「クオリティ」とは基本「相手が感じるもの」です。

なので相手が求める物で「クオリティ」の基準が変わってきます。

例えば美味しいラーメンがめっちゃ食べたい人に「美味しいラーメン」はクオリティを高く感じますが、「美味しいケーキ」を差し出しても「なんだこれ」となるわけです。(両方好きと言う前提は無しにしてくださいお願いします)

で、皆神絵師としてラーメン食いたい人に美味しいラーメンを提供している。状態なわけです。そこに「美味しいけどめっちゃ美味しい訳ではない」ラーメンを持って行ってもそれは選ばれないわけです。

そしてその「ラーメンの味」が食べなくてもわかっている状態なわけです。SNSで拡散されて「絵が超上手い」のは知っている状態。益々選ばれにくいのは目に見えています。

でもあれ?美味しいケーキを求めている人もいるよ?というのが「ズラす」という事です。

「綺麗でめちゃくちゃ上手い絵」を求めている人もいれば「シンプルで可愛い絵」や「エモい絵」を求めている方もいます。

現在は「綺麗でめちゃくちゃ上手い絵」をみんなで提供している状態で、絵師もそこを目指しまくっています。

そこの群雄割拠の中で勝負するか?
美味しいケーキを求めている人に美味しいケーキを作って提供するか?

勿論「美味しいケーキを作るスキル」は必要ですが、お仕事に繋がる可能性はグンと上がります。

そのほかにも「美味しいフレンチ」「美味しいイタリアン」など求められるニーズは沢山あります。

皆とズラした所の「求めれるニーズ」に合わせてクオリティを出せればお仕事は取れます。ここに神絵師の様なクオリティが必要ない場合が多いのがポイントです。(勿論意図してズラすのも重要)

この視点を持つと「上手さ」で疲弊しないで、お仕事も取りやすくなります。

でも「上手くなる」を放棄する訳ではない。
これは「上手くなりたいという本能」を大事にしつつお仕事を取りにいく方法の一つとしても推奨できる考え方であります。

以上。お絵かき課長のコラムでした!

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